環状切開法 最も一般的な包茎手術の特徴と適応

2024年7月30日

環状切開法 最も一般的な包茎手術の特徴と適応

包茎の種類と包茎手術について

通常亀頭を包皮が覆っているけれども、勃起状態になったときや用手的に亀頭全体を露出できるのが仮性包茎です。これは日本人の多くの男性がこのような状態で、包茎術そのものは行う必要がないといわています。ただ、包皮が長く亀頭を覆う皮が多いなど、見た目へのコンプレックスを持つ人の中には包茎手術を受ける人もいるようです。また、皮を剥いたとき一部が狭い感じがある、痛みを感じることがある場合はカントン包茎のリスクがありますので、包茎手術を推奨しているようです。

一般的に、包茎手術が必要な種類としては真性包茎とカントン包茎の2つで、総合病院など複数の診療科がある大きな病院では保険診療で包茎手術もできます。なお、包茎手術の方法にもいくつかの種類がありますが、背面切開法と環状切開法の2つのいずれかを使えば自己負担も少なく包茎の治療を受けることは可能です。他にも、包茎手術の種類はありますが、保険が使えるものはこの2種類のみとされます。

環状切開法の特徴について

環状切開法は背面切開法と同じく、真性包茎やカントン包茎の包茎手術を保険診療で可能にしている術式です。この手法は標準的な術式で、余計な包皮を陰茎の根本側と亀頭の直ぐ下側にある冠状溝部分で切開を行い、切開した部分を縫い合わせる術式です。ちなみに、縫合に使用する糸は2週間前後で自然と溶けることから抜糸をせずに済むメリットもあります。

切開をすることになるので麻酔は必須になるわけですが、陰茎の根元部分に局所麻酔を行いますが、麻酔の効き目により術中に麻酔を追加することもあるといいます。手術にかかる時間は約1時間、入院などもせずに日帰りで行えます。術後のダウンタイムは必要で、傷のむくみ・腫れ・皮下出血などが大半の患者さんで起こりますが、痛み止めの処方があるので安心ですし2週間前後で痛みも治まり落ち着いてきます。稀に、術後の出血で再手術が必要になることもあるようですが、これはかなり稀なケースです。

まとめ

包茎手術は、皮が完全に亀頭を多い被さり剥くことができない真性包茎や無理して皮を剥いて元に戻らなくなるなど亀頭を締め付けてしまうカントン包茎のときに有効です。ただ、仮性包茎の場合でも専門医の診断により包茎手術が必要になることもあるようです。包茎手術にはいくつかの種類があるようですが、数ある中でも標準的な方法が環状切開法です。日帰り手術で可能で、1週間後には包帯も取れてシャワーすることができるといわれています。